テクノロジーの進化によって、誰にでも気軽に映像を扱えるようになった現代。
宗教研究者も、映像の可能性を追求し続けています。
映像人類学と呼ばれる新たな分野での、最新の研究報告です。
せりか書房より6月10日発売。
私も短いコラムで参加しています。
是非、ご一読ください。
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『映像にやどる宗教、宗教をうつす映像』
2011年6月10日発売
映像も宗教も不可視を現前させる装置であった!!
ビデオクリップを編集し、霊感を封じ込めよ!!
<出版社>
せりか書房(http://www.serica.co.jp/)
<編者>
新井一寛、岩谷彩子、葛西賢太
<価格>
2,800円
プロパガンダ映像にみるイスラーム過激派の戦略と苦悩、癒しの聖地ルルドの意外な顔、神秘体験を無から創造する映像、肉感的な映像の引力、映像的体験と宗教的体験のシンクロなど、映像を聖性顕現の場と転じさせる魅惑的な実践の探究。映像は宗教に生と再生(イニシエーション)をもたらすか?
目次
序章 映像と宗教
第一部 宗教とメディアの現在=中東イスラーム主義運動の映像戦略/東南アジアにおけるイスラーム主義武装闘争派の映像戦略/<証し>と<開示>/リアリティ、真正性、リテラシー/映像実践1 信仰を撮る/映像を超えて/映像実践2 映像から考える
第二部 映像の宗教性=霊の増殖とメディア/映像の肉感学/映像技法から見る宗教性/映像に「ふれる」こと/映像実践3 映像を活かす/世界・日本の映像アーカイブ事情/映像人類学の理論と実践、その新たな展開の現在/対談 映像表現の最前線と宗教体験