昭和43年6月26日、小笠原諸島がアメリカから日本に返還された。きのうはそれから40年の節目の日。かつてBONIN ISRANDS(無人島)と呼ばれたこの島々は、自分にとって大切な場所だ。
15年前、返還25周年に沸く小笠原を訪れた。
信じられないような透明度の海で、野生のイルカと泳いだ。
Dolphin Ocean Swim と呼ばれる遊びの手ほどきおしてくれたのが、父島扇浦でサーフショップを営むNORIさん(宮川典継)だった。NORIさんはサーファーであると同時に、エコロジストであり、絵描きでもあり、2児の父でもある。1年中、小笠原の海や山を走り回っているターザンのような人だ。故郷の小笠原から、自然と調和した生き方を実践するNORIさんの姿に、強い衝撃を受けた。まさに”Think global, Act local”という言葉を体現するような人だ。

返還40年の小笠原は今も多くの課題を抱えている。そのひとつが空港建設問題。小笠原には今も週に1便、片道25時間半のフェリーしか航路がない。それゆえに東洋のガラパゴスともいわれる手つかずの自然が残っているのだが、島民にとっては航空路開設は長年の悲願でもある。その空港建設は環境や需要がネックとなりいまだ頓挫したままだ。一方で小笠原は世界遺産登録を目指しており、島民の環境への意識も年々高まっているようだ。貴重な自然を壊さずに発展する21世紀の離島の新たな針路を、是非探ってほしいものだ。

NORIさんは今、アカガシラカラスバトのサンクチュアリの管理運営に熱中しているとのこと。絶滅危惧種の青い虹色のハトの聖域、近いうちにぜひ訪ねてみたい。
サーフショップRAO
http://www.boninrao.com/tour/
アカガシラカラスバトサンクチュアリについて
http://www.eic.or.jp/library/pickup/pu060525.html
(写真:愛艇ゾディアックを操縦するNORIさん、イルカとの遭遇、南島:すべて93年6月撮影)