ハレルヤ!”ジョイ・ディヴィジョン”

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10代の頃に死ぬほど好きだった音楽に最近、思いがけず再会した。UKポストパンクの伝説的ロックバンド”ジョイ・ディヴィジョン”である。80年にリードボーカルのイアン・カーティスの自殺によって幕を閉じたこのバンドは、その後残されたメンバーがニューオーダーとして世界的な成功をおさめたことで知られる。

中学時代、親友の薦めで初めてジョイ・ディヴィジョンを聴いた。陰鬱なギターサウンドに乗せてイアンが歌う”孤独”や”絶望”に、訳も分からず心を奪われのめり込んで行った。しかしその時点ですでにイアンはこの世におらず、年を追うごとにダンスミュージック路線を強めていくニューオーダーを複雑な気分で眺めていた。

いつの頃からジョイ・ディヴィジョンを聴かなくなったのだろうか。社会に出て働くようになってからだろうか。仕事の忙しさや生活上の様々な迷いごとを抱えながら、いつしか音楽くらいは耳ざわりのよいものを選ぶようになっていったのかもしれない。ジョイ・ディヴィジョンを聴くのは骨が折れる。自ら命を絶ったナイーブな青年の心の叫びを聴くことで、否が応にも自分自身と向き合うことが求められるような気がするからだ。

去年から今年にかけて、ジョイ・ディヴィジョンの伝記映画やドキュメンタリーフィルムが立て続けに公開されている。なぜ今になって急に再評価されているのか理由は定かではないが、この奇妙なジョイ・ディヴィジョンブームが私にとっては再会のきっかけとなった。那覇でも伝記映画「コントロール」を上映していて、さっそく足を運んできた。映画の質より何よりも、自分にとってまたジョイ・ディヴィジョンを聴くきっかけを与えてくれたこの映画に感謝している。

今夜は、”DISORDER”や”TRANSMISSION”、”ISOLATION”など名曲の数々を聴きまくっている。蛇足だが、youtubeで見つけたRADIOHEADカバーの”CEREMONY”も素晴らしい。
http://jp.youtube.com/watch?v=08_2eTj3wsA

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