ロンドン聖火リレー阻止への違和感

ロンドンでの聖火リレーを市民が阻止しようとする映像が昨日、世界中に流された。活動家が聖火を奪おうとしたり、消化剤を撒いたりする姿は英国流のブラックユーモアかと思わず笑ってしまう一方、頭を剃りチベット僧の格好をして絶叫する白人の姿を見るにつけ、ある種の違和感を禁じ得なかった。

チベット亡命政府のあるインド・ダラムサラには常に数千人の欧米人活動家や観光客が出入りしていると言われる。町ではチベット仏教を学ぶセミナーが数多く開かれ欧米の若者に人気だ。彼らはなぜそこまでチベット問題に肩入れするのだろうか?思うに、その最大の理由はチベットが彼らにとって”神秘的”だからではないだろうか。近代化の中で自分たちが失ってしまった何かを、ダライ・ラマを頂点とするチベット文化の中に”探し”求めているのだろう。

私はチベット問題は、大国による少数民族への抑圧の問題として素直に憤りを感じるのだが。ヒステリックな白人僧侶を見ていると、クジラを神秘的な生物と崇めて捕鯨に反対する欧米人活動家の姿と重なって見えてしまうのである。

イラク人やクルド人はあまり”神秘的”ではないか・・

(写真:ダラムサラ中心部のバススタンド付近)

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