9日に行われたアジアカップ決勝は、イラクが1-0でサウジアラビアを下し初のチャンピオンとなった。このニュースは宗派民族対立による内戦状態が続くイラクに、束の間の連帯感をもたらしたようだ。
代表チームのメンバーは国民から「メソポタミアの獅子たち」という愛称で呼ばれ、”ひとつのイラク”の象徴となった。メンバーの多くがシーア派だが、決勝点を決めたユニス・マフムードはスンニ派、それをアシストしたムラー・モハメドはクルド人だという。
政治家たちは代表チームの勝利を利用しようと、競って選手への報奨金の授与を発表しているようだが、束の間の平穏がいつまで続くのか、なおも予断を許さぬ状況が続くだろう。
余談だが、かつて古代バビロニア王国の守り神だった獅子は、沖縄のシーサーの原型だそうだ。
(写真:バビロンから発掘された獅子の装飾壁)