危うい日米同盟強化

自衛隊安部首相がアメリカを訪れた27日、沖縄では日米同盟強化を象徴する軍事訓練が行われた。アメリカ軍嘉手納基地に一時配備されている最新型戦闘機F22と、沖縄の航空自衛隊による初の日米共同訓練である。

「夢の戦闘機」とも呼ばれるF22は、高い機動性とレーダーに捕捉されにくい高度なステルス性を持ち、超音速で巡航できる。
http://blog.livedoor.jp/eurasian/archives/913490.html
一方、那覇基地の航空自衛隊の主力戦闘機はF4で老朽化も進む。訓練は、嘉手納基地と那覇基地を飛び立った日米両軍が仮想ドッグファイト(空中戦)を繰り広げるというもの。

F22は自衛隊の次期主力戦闘機の対象機のひとつで、アメリカ側は売り込みに積極的とも言われる。今回の訓練はF22の性能を自衛隊に見せつける意図もあったのだろう。結果は公表されていないが、性能差を考えると”全機撃墜”されていたかもしれない。

今回の訓練はもうひとつ重要な意味を持つ。1年前に合意された米軍再編の最大の目的である「日米軍事一体化」の一貫としての位置づけだ。米軍再編の目的は、沖縄の基地負担軽減”などではなく、”いかに自衛隊の役割を拡大するか”である。イラクやアフガニスタンなどで戦争を行い、北朝鮮やイランなど新たな敵に頭を悩ます米軍には、もはや余裕がない。東アジアの安全保障の一翼を、積極的に自衛隊に担わせたいというのが本音である。

自衛隊の存在そのものを否定する気はないが、アメリカの戦略に安易に乗ると、”日本の防衛”という枠を越えて、アメリカが世界中で繰り広げる戦争に際限なく付き合わされる可能性があり、危険極まりない。

(写真:自衛隊那覇基地で訓練準備中のF4)

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