普天間基地で8月下旬に行われたフライトラインフェアは、アメリカ軍の最新鋭のヘリコプターや戦闘機などに乗り込めるため、家族連れにも人気が高い。ヘリコプターの操縦桿を握って写真を撮るくらいはまだいいほうだが、この写真のように武器を実際に担ぐこともでき、沖縄では”子供への悪影響”も問題視されている。
青い芝生の上で見るヘリコプターや戦闘機は、一見それがイラクやアフガニスタンで大勢の人を殺している武器だという現実となかなか結びつきにくい。特に、自分もそうだが男の子には誰しも”メカへの憧れ”があり、米軍ヘリや戦闘機などは、さぞかしまぶしく映るだろう。
ちなみに、男の子が担いでいるのはアメリカが70年代に開発した携行式地対空ミサイル”スティンガー”である。簡単に持ち運ぶことができ、地上から低空を飛行するヘリコプターなどを自動追尾で撃墜することができる優れたシロモノである。ソ連のアフガン侵攻の時にスティンガーはCIAによって、世界中から集まったアフガン義勇兵”ムジャヒディン”たちに大量に供与され、ソ連軍を悩ました。そのスティンガーがタリバンやアルカイダに受け継がれ、今はイラクやアフガニスタンでアメリカ軍を悩ましているのはよく知られた話である。たまにイラクで米軍ヘリが撃墜されているが、ほぼ間違いなくこのスティンガーによる攻撃と思って間違いない。
私も米兵に頼んで担いでみたが、肩にずしりとのしかかり見た目以上に重い。中東で幾度となく取材したイスラム過激派の若者たちの顔が目に浮かび、思わず不適な笑顔を米兵に向けてしまった。変な日本人だと思われたのか、米兵も引きつった微笑みを返してくれた。
(写真;スティンガーミサイルを担ぐ少年)