元祖サイババ~デリー番外編

e544520d.jpg10年ほど前に話題になったインドの聖者、サイババを憶えているだろうか?。南インドに巨大なアシュラムを持ち、指の先から黄金の砂を出すなど様々な奇蹟を行うことで世界中に熱心な信者がいる。一方で、その奇蹟をトリックだと批判する見方もあり賛否両論だ。実はこのサイババ、19世紀に実在したヒンドゥーの聖者、シルディ・サイババの生まれ変わりを自称している。


現サイババ肖像 


 


 


 


 


 


今回のインド滞在中、たまたま初代サイババの追悼祭に遭遇した。


3月18日夜、デリーの安宿街パハールガンジの外れを歩いていると、けたたましい音量の歌と共に、派手な電飾を施した特設ステージが目に飛び込んできた。ヒンドゥー教の神々と共に、あちらこちらにサイババの肖像画が飾られている。ステージ上では若い男性歌手(?)がサイババを讃える歌を歌い続け、観客たちがひっきりなしに訪れる。こうした光景が夜中1時過ぎまで続いた。 サイババ


 


 


 


 


 


 


サイババの肖像を見る限り、現存するサイババのようないかがわしさはない。ぼろ布をまとったその姿は質素で、いかにも聖者らしい。19世紀にボンベイ近郊のシルディという村に実在したサイババは、数々の奇蹟を起こしながら帰依者の霊力を促し、偉大な名声を得た。そして1918年、8年後に戻ってくると言い残して亡くなっている。ちなみに8年後の1926年に生まれたのが現在のサイババである。


サイババ画ー持つ人


 


 


 


 


 


 


 


インドでは今も初代サイババへの信仰は熱狂的だ。イスラムでも聖者信仰は根強く、絶対的な神との仲介役になってくれる存在として、庶民から愛されている。ヒンドゥの神様はそれ自体、親しみやすいように思うのだが、やはり人々は、同じ人間である聖者に思いを寄せるのだろうか。 ガネーシャとシヴァ


 


 


 


 


 


 


ちなみに”サイ”とはイスラムの聖者を意味し、”ババ”とはヒンドゥで父親を意味するという。サイババは、宗教の垣根を取り払った超宗教的立場を主張しているのだそうだ。 今のサイババも、”2020年に死んで、8年後によみがえる”と予言している。2028年には、また新たなサイババが誕生することになる。今のサイババが本物か、ペテン師か確かめたい人は、聖者が生きているうちに、いちど見に出かけているのもいいかもしれない。現サイババは、アンドラプラデシュ州、プッタパルティ村ある巨大なアシュラムを本拠としている。


ヴィシュヌ 


 


 


 


 


 


 


(写真上から:初代サイババ:現サイババ:追悼祭の祭壇:サイババの肖像画持つ信者たち:シヴァとガネーシャの仮装:ヴィシュヌの仮装//3月18日撮影)

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