COOL BOMBAY ~ムンバイ最新報告⑥

31f6ab2d.JPGインド経済の中心地であるムンバイは、映画や音楽、ファッションなど若者文化の発信基地でもある。こうしたいわゆる”業界人”が集う夜遊びスポットに潜入してみることにした。

店選びはムンバイのプレイガイド、”Timeout Mumbai”でチェック。同誌は週刊でムンバイの映画や演劇、ギャラリーやナイトクラブなどの最新情報を載せている。”最近オープンしたばかりのクラブ”という特集で、”Henry Tham’s Lounge Bar”という店が紹介されていた。ヘンリー・タムというインド人らしからぬ名前以上に、ラウンジバーという響きに興味を惹かれた。記事には、”インドには珍しい本物のラウンジバー”とある。

店は、ムンバイの最先端スポットが集うコラバ地区の北端、インド門のすぐそばにあった。無機質な鉄の扉に、店名が小さく刻んであるだけで、気付かずに通り過ぎてしまうほどだ。いかにも”隠れ家風”である。開けてびっくり!まるで西麻布のラウンジバーにいるかのような錯覚に陥る。細長く天井が高いコンクリートの空間に、ウッディーなバーカウンターがミスマッチだ。壁際には仏像が妖しくライティングされている。さすが、”タムさん”の店だけあって、内装はアジアンである。

金曜の夜9時とあって、まだ人はまばら。とりあえずラウンジスペースに置かれたソファーに座る。足もとには足裏刺激マッサージ機が置いてある。ストレスをためたインド人が、酒を飲みながら使う光景を想像し、不思議な気分になる。メニューを見てまたびっくり。ビール一杯が600~700円。日本のバーで飲むのとほとんど変わらない。いったいここで酒を飲めるインド人とは、どういう人種なのだろうか?

そのうち、いかにも今風なファッションに身を包んだ若い男の一団がどやどやと店に入ってくる。バーテンに聞いてみると、金融業界の常連客らしい。彼らはテキーラを一気のみ(ショットガン!)して、またすぐに出て行った。また夜中に戻ってくるのだという。ナイトクラビングも板についているようだ。店の客筋は、金融、IT、映画、ファッションなど様々だという。ムンバイ駐在と思われる白人トレーダーの姿も見られる。DJブースではインド人DJによるトランス系ナンバーのプレイが始まった。モデルばりの女の子2人組も入ってきた。いよいよ熱い夜の始まりか。

この段階で午前0時。旅先での朝帰りだけは避けたい私はここで引き上げたが、週末は朝まで盛り上がるらしい。ボリウッドスターのひとりにも会いたかったが、お楽しみはまた次回に取っておくことにする。

多くの日本人にとってインドのイメージはいまだ、”牛”、”ガンジス川、”乞食”だが、現実は途方もないスピードで動いていると感じた。

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