パレスチナ、仕組まれる”国境”

3bd4058e.JPGイスラエル総選挙で新党カディマが第一党となった。パレスチナではハマス政権が誕生。これで中東和平は完全に破綻したと言える。

カディマは、現在病床にあるシャロン首相が右派リクードを脱退して結成した新党だ。その最大の政策は、ヨルダン川西岸の大規模入植地を併合する一方で、中小入植地からは撤退。パレスチナとの交渉は行わずに4年以内に一方的に国境線を決めてしまおうという強硬なものだ。その際の国境線になると見られているのが、イスラエルが占領地に建設を進めている分離壁だ。

”壁”の建設は国際社会の批判を無視し着々と進む。パレスチナ人の土地は接収され、ブルドーザーによる家屋の破壊と整地が連日行われている。パレスチナ人居住区は分断され、新たに作られた検問所で移動は厳しく制限される。分離壁の建設は、パレスチナ国家の建設を事実上不可能なものにすると見られている。実際、去年夏にイスラエルが撤退したガザ地区は、その後も検問所の封鎖が繰り返し行われ、経済は破綻状態に陥っている。

今後、壁の建設は加速するだろう。パレスチナで政権を握ったハマスは、カディマの勝利に早くも反発している。一方的にパレスチナを封じ込めるような壁の建設は、再びハマスをテロに走らせる危険に満ちている。

20世紀のベルリンの壁に続く人類の愚行が、再び繰り返されようとしている。

エルサレム、嘆きの壁と岩のドーム

(写真▼ヨルダン川西岸で今も建設が続くユダヤ人入植地▼最大の懸案、聖地エルサレム~去年8月撮影)

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