イスラム”改宗”めぐる是非

モロッコのおじさん
サッカー日本代表のトルシエ元監督が、夫妻でイスラム教に改宗したという。トルシエ氏は去年10月、モロッコ代表監督に就任。サッカー協会との不仲からわずか2ヶ月で解任されたが、現在もモロッコの首都ラバトに暮らしているという。

トルシエ氏がなぜ突然イスラム教に改宗したのか、いまだ詳細な報道は伝わってこないが、現地メディアは国際的有名人の改宗を、「平和と寛容の宗教へようこそ!」と手放しで賞賛している。イスラムが平和の宗教であることに異論はないが、一方で同じく”改宗”をめぐり、気になる動きが出ていることも指摘しておきたい。

アフガニスタンでは先週、イスラム教からキリスト教に改宗した男性が、極刑の危機に直面する事態が起きていた。アメリカなど国際社会の強い批判を受けてか、アフガン最高裁は昨日急遽、ドイツで改宗した男性の現在の国籍が不明なことと、男性の精神状態が不安定なことを理由に訴追手続きを中止した。一時は改宗を理由に死刑という最悪の事態も懸念されたが、イスラム法(シャーリア)では改宗は厳しく禁じられており、それに当てはめれば極刑もやむを得ないということらしい。タリバン時代ならともかく、”アメリカの傀儡”と言われてきたカルザイ政権も実は、極めて原理主義的な性格の強い集団であることが図らずも露呈することとなったわけだ。

いずれにせよ、他宗教からの改宗は歓迎する一方で、逆は絶対に認めないというのは、やや”寛容性”に欠けるのではないだろうか。イスラム法では厳密に”改宗”についてどのような記述がなされているのだろうか。専門家の方、どなたか教えてください。

(写真:モロッコの港町エッサウイラの昼下がり/2003年夏撮影)

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