ニューメキシコ州アルバカ-キに来ている。
ここは、米国の原子力研究の中心地である。
広島・長崎に落とされた原子爆弾を開発したロス・アラモス研究所や、
スパコンを使用した核兵器開発で知られるサンディア国立研究所など、
米国の国家機密に属する最先端の軍事技術研究を行う機関が立地する。
なぜこんな辺鄙な所に研究所を作ったのか?
ネバダなどにある実験場が近いというのが理由なのだろうが、
周囲に何もない砂漠の中ならば、スパイが近づけないからだという説も聞いた。
荒漠とした岩石砂漠を車で走りながら、
東側のスパイがこの地に暗躍する姿を想像した。
この土地は、東西冷戦と深く結びついていた土地なのだ。
米国の原子力発電の技術は、
原子力爆弾の技術の応用としてこれらの機関で開発が進められてきた。
当たり前の事だが、ニューメキシコを訪れると、
核兵器と原発は基本的に同じ技術を利用したものなのだと改めて思い知らされる。
もともと爆弾に使われるような、巨大な破壊力を持った危険な技術なのだ。
その安全性を確保することがいかに難しいか、想像に難くない。
原子力発電は、
火力や水力、風力や太陽光などとは、
全く違う意図を持って開発された技術だということを
私たちは改めて理解しておかなければならないだろう。
(写真:原子力開発のパイオニアたち)