ショージとタカオ

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春の陽気に誘われて、ひさびさに横浜に足を延ばした。

関内駅前の横浜公園ではチューリップまつりが開催中で、
色とりどりの花が美しく咲き誇っていた。
あれほどの震災の後でも花は変わらず咲くのだなあ。
変わらずどころか、人々を勇気づけようと
いつも以上に咲き狂っているようにさえ思えた。

伊勢崎町の映画館で、
ある先輩プロデューサーから薦められていた映画、
「ショージとタカオ」を観た。
冤罪事件の被疑者2人を追った158分の長編ドキュメンタリー。

1967年に起きた布川事件という強盗殺人事件の容疑者とされた
ショージとタカオは29年間刑務所で過ごし96年に仮出所。
この日から公判が始まる去年10月までの17年間、
ディレクターの井出洋子さんはひとりで2人の日常を記録し続けた。その集大成がこの作品である。

作品はもちろん冤罪事件についていろいろ考えさせられるのだが、
29年ぶりにシャバに出てきたショージとタカオふたりの生活が
実にリアルに描かれていて、
人が”生きる”という根源的な力を前に改めて驚かされる。
そして、生きるために本当に必要なものが”何か”ということが、
すべてを失った2人だからこそ見事に浮かび上がる。
言葉にしてしまうと陳腐かもしれないが、
あえて言うならばやはり、
”家族”や”何気ない暮らし”、
そして”希望”なのだと思う。

映画館を出たとき、
心の奥底の何かがポカポカと温まっている気がした。
2人の再審判決は5月に出るそうなので、こちらも注目。

「ショージとタカオ」公式ホームページ
http://shojitakao.web.fc2.com/

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