灰降る街

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仕事で鹿児島に行ってきました。
滞在2日目の夜、食事をしようとホテルから外に出ると、雨も降っていないのに傘をさしている人たちが・・・不思議に思っていると、すぐに目に激痛が走りました。コンタクトレンズを装用している私はたまにホコリなどが目に入ることがあるのですが、この日の犯人はなんと”火山灰”でした。目を開けているとまともに歩けない状況で、さすがに閉口しました。

今年は桜島の噴火活動が非常に活発ですでに873回(9月4日時点)を数え、降灰量も例年を大きく上回っているそうです。滞在最終日、灰よけのサングラスを購入し決死の覚悟で(?)桜島に渡りました。港からバスで20分ほどの所にある展望台で南岳を眺めていると、目の前で噴火が始まりました。山頂からもうもうと上がる噴煙を見ていると、自然の雄大さを改めて思うとともに、人間など実にちっぽけな存在だなど感じずにはいられませんでした。

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幕末から明治維新にかけて日本史の主役であった薩摩人。質実剛健でありながら大らかでもあり、弱者を徹底的にいたわったというその気質は、城下に火山灰を降らせていたこの雄大な桜島の存在が大きく影響していたのではないでしょうか。噴煙を上げる桜島を眺めながら、ふと歴史に思いを馳せたのでした。

今回の仕事は、薩摩焼で知られる沈壽官窯での撮影でした。島津家ともゆかりの深い沈壽官のお話は、次回の日記で改めて。

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