ドキュメンタリー番組「生命(inochi)~孤高の画家 吉田堅治」のお知らせ

生命告知ハガキ横

去年暮れより今年4月まで長期にわたり制作を担当させていただいた番組が、
8月9日、65回目の長崎原爆の日にNHKにて放送されます。

去年2月にパリで亡くなった吉田堅治さんという日本では知られざる画家の生涯を描いたドキュメンタリーです。

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戦後65年企画
生命(inochi)~孤高の画家 吉田堅治~
NHK総合 8月9日(月)22:00~22:49
  (再放送)12日(木)24:15~25:04
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取材を通して強く印象に残った吉田さんの言葉があります。

『人間の最も美しい姿は、”祈り”の姿だ』

いのちの輝きを追い求め、平和を願った吉田さんがたどりついた、究極の美の姿・・・
私もこの言葉の重みをかみしめながら、真摯な眼差しで世界を見つめていけるよう心がけたいと思います。

よろしければ是非ご覧いただき忌憚なきご意見をいただくとともに、
ひとりでも多くの方にお知らせいただくよう何卒お願い申し上げます。

(番組概要)
 去年2月、パリのアトリエで、ひとりの日本人画家がその生涯を閉じた。吉田堅治、84歳。金箔や銀箔を配した輝く色彩と大胆なフォルム。ほとんどの作品のタイトルは“La Vie”(いのち)。欧米では“魂の画家”と呼ばれ高い評価を受けてきた吉田だが、日本ではその存在はほとんど知られていない。
 吉田の絵の原点は、20歳で志願した海軍航空隊での体験だ。神風特攻隊の訓練生として死と隣り合わせ生活を送ったが、出撃直前に終戦。戦後、吉田は戦友たちへの鎮魂のために黒一色の絵を描き続け、“生命”の大切さを絵で伝えることこそが自分の使命だと、40歳で単身渡仏する。

西洋の“祈り”との出会い、中東への旅。ほとんど帰国することなく常に“生と死”の意味を問い続けた吉田が最後にたどりついたのは、金箔銀箔を使った輝きの世界だった。晩年には英国カンタベリー大聖堂などで、金銀の抽象画と般若心経を組み合わせた“世界平和への祈りの空間”を作るなど、現代美術のひとつの到達点として賞賛を浴びた。

番組では、残された膨大な日記や手紙、戦友らの証言をもとに、“生命”を描き続けた画家・吉田堅治の心の旅をたどる。

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