ブッシュ大統領がインドを初めて訪問している。アメリカが急速な経済成長を続けるインドを「大国」と認め、新たなパートナーシップ構築を狙う歴史的訪問だ。
インド入り直前にはアフガニスタンを電撃訪問し世界を驚かせたブッシュ大統領。台頭する武装勢力”ネオタリバン”に殺害されることもなく、ひとまず昨夜無事ニューデリー入りし、まもなくシン首相との首脳会談にのぞむ模様だ。
今やインドはBRICsなどとも呼ばれ、世界経済の一角を担うパワーに成長した。日本でも最近、インド株がやたらともてはやされているようだ。
私が初めてインドを訪れたのは92年、学生時代最後の旅だった。当時から人口面では世界の大国に違いなかったが、すさまじい貧困と、それをものともしない人々のパワーに圧倒された憶えがある。インドは「精神の大国だ」と今でも自分なりに解釈している。
しかし昨今、その風景も急速に変わりつつある。去年訪れた際は、ついにデリーに地下鉄が開通。町の中心部からはインド名物の野良牛が一掃されていた。旅先の名所で度々、”インド人観光客”に出会ったのも衝撃的だった。
躍進する経済はインドをどのように変えていくのだろうか。
日本の高度成長期のように、”心”が失われていくのだろうか。
”精神の大国”インドがどのように対処していくのか、
楽しみに見守っていきたい。
(写真:デリーの地下鉄、そして今も健在なウシくん/去年12月、友人の”ひつじ”撮影)