イスラエルのシャロン首相が去年末に続き、再び緊急入院した。現地メディアは首相が生命の危機に直面していると伝えている。
去年8月、歴史的なガザ撤退を実行し、最近になって自ら党首を務める与党リクードを離党。その行方が注目がされていた中での容態悪化だ。
軍人出身ならではの超タカ派的政治手法でイスラエル右派を引っ張ってきたシャロンだが、ここ数年はパレスチナとの共存やむなしと判断したのか、ガザ撤退に踏み切るなど、現実的な路線に転換したかにも見えた。しかし、その真意は誰にも分からない。力によってパレスチナを押さえ込もうとしたそのスタイルは決して賞賛できるものではないが、右派が大きな力を持つイスラエル国内をまとめるには、ある程度の強いリーダーシップが必要であったこともまた否定できない。
容態の回復を祈るのみだが、パレスチナ問題に大きな影響を与えた政治家として、問題解決に向けての何らかのメッセージだけは残して欲しいものだ。
(写真:イスラエル、ユダの荒野の夕暮れ。去年8月)
死線さまようシャロン首相
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