ムスリム同胞団の動向に注目

1_240375_1_9
小倉に出張中です。
心はカイロに飛んでいます。

エジプトの民衆デモが、いよいよ佳境に入ってきた感がありますね。
ムバラク大統領はもはや絶対絶命でしょう。

そして今後大きな鍵を握るのが、”ムスリム同胞団”の動きです。
エジプトでは政党としては非合法化されていますが、事実上の最大野党であり、アラブ諸国全体に大きな影響力を持つイスラム原理主義組織です。
http://www.ikhwanweb.com/

今回の市民革命では「自由」や「民主主義」が動機としてメディアで語られていますが、底流には中産階級に浸透しつつあるイスラム復興現象があるようにも思えます。
いずれにせよ、エジプト国内でも大きな影響力を持つムスリム同胞団が今後どのように動くかが、中東全体の政治体制、そしてパレスチナ問題にも大きな影響を与えそうです。
真の革命とは現政権を倒すだけでは達成されず、倒した後にどのような体制を構築するかが大きく問われます。ここを間違うと、政権転覆後の権力の空白状態に諸外国の激しい干渉を受け、以前よりひどい傀儡的な政権が出来てしまうことになります。

エジプトでのイスラム復興現象については、また後日書きたいと思います。
ここ数日は、カイロの状況から目が離せませんね。

未分類カテゴリーの記事